最近のケータイの多くにはGPSが搭載されていて、今流行のiPhoneには無いわけだから、そんなところが日本のケータイの進んでるところだと思うんだけど、この機能を使おうと思うと結構使えるケースは限られてくる。
iアプリの場合GPSで位置を取得するには「デラックス」でないとダメらしく、つまりキャリアの承認により初めて開発・公開できる機能らしい。なので、誰でも好きに自分の位置を記録するアプリを作ることはできないということになる。
僕はFlashを使うのでFlashからの場合どうかというと、Flash Liteの持つ機能としてGPSの情報を取得する関数などがあるわけではない。
AUのサイトには、
fscommnad (device:location?url=xxx ) ;
というActionScriptファンクションで位置情報が取得できるということになっている。これはgetURLと同じなので、別のSWFへの遷移や別のページへの遷移の際に位置情報を付加することができるという機能だ。SWFの内部に緯度経度を取り込めるのならちょっとワクワクするけど、外部に出すだけというのはつまんない。
誰でも思いつくこととして、一般的に山岳系などのアウトドア用品としてGarminのGPSのように、現在地を地図で表示させたり、自分の道程を記録させてあとでGoogle MapやGoogle Earthに表示させるとかの、ちょっとした遊びをしたくなったりする。
まず、現在地を地図で表示というのを作ろうとした場合、ウェブページから3キャリアそれぞれ、もちろんGPS搭載端末に限るが、独自のタグ書いて、緯度経度をサーバーに送信させることができるので、その値を拾ってGoogle Mapの携帯版に表示させればいいと思うわけだけど、携帯の標準のブラウザではJavaScriptは使えないのでGoogle MapsのAPIはケータイのブラウザ上では意味が無い。
やっぱりGoogle Mapsのすごいところは、操作がし易かったことに加えて、かなり充実したAPIが提供されたために、世界中の無数の作る側の人の気合いが入って、「よっしゃー」的に週末をAPIを使ったプログラムに勤しみ、いろいろなアプリケーションやそのたたき台ができたところだと思うけども、そういう良さは携帯では出せない。
以前、無理矢理リッチめな地図を作ってみた。Google の地図を取り出して、mingでSWFにするというもの。
こちら PLOTME!(GPSの搭載された携帯向けのページです。)
とはいえ、これは地図を無理矢理Googleの地図から引っ張っているもので、これを商用につかうとかはできない。本当にこれを何かのサービスにしようと思ったら、地図のデータの提供者が必要になる。
次に自分の道程を記録させるというのもウェブページで、頻繁にリロードをかけてその度に緯度経度を送信とすればよさげなもんだけど、携帯の標準のブラウザでそれができるのは、AUだけみたいだ。ちなみにFlashを使えば何とかなるかと思うかもしれないが、言うまでもなく「ワン通信/ワンクリック」制限があるので、Flashで定期的にページをリロードすることは不可能。
というわけでケータイにGPSがついていると言っても、PCにGPSが着いた状態とは相当異なる世界がそこにある。いやもちろん、キャリアに承認されればいろいろできるだろうし、実際、自分の位置を見るならEZ Naviでいいわけなので、こういった悩みはタダの遊びとしてソフトを作りたい人が「くそー」って思っているだけのことなんだろうけども、残念ではある。つまりPCのようにタダの遊びがあんまりできない、閉じた世界になっている。
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