iTunesで買って何度か見ました。音楽、景色、会話がずっと一定のテーマに乗っていて、ちょうど今の気候ともマッチして、とても見やすい映画でした。
邦題は「約束のハドソン川」、英語では「Against the Current」。最後は実際カレントに逆らって泳ぐシーンなので、邦題違うなー、でもカレントをうまく訳せないからかなーぐらいに思っていました。
何回か見たあと(でないと気がつけない人間なのですが、自分が)、気がついたのは、カレントって言っているのは、生きている人達が、生きなければならない理由を説明できないけれども、生きるという流れに乗って生きている限りは問題なく、流れて行ける、そういう、人間とか、生き物全体の持っている、1つの逆らうのが難しい、流れ、のことなのだということでした。
登場人物は誰もが、生きる意味を説明しようとしていますが、実は誰も説明に成功していません。見やすい映画ですが、そういうことを表現している映画だと思っています。
そういうわけで、「約束のハドソン川」という邦題は、少なくとも、本来のAgainst the Currentのような、雄弁さが無く、残念なタイトルだと思いますが、多かれ少なかれ、言語が異なるからには、ロスが発生するのだろうから、仕方ないのかもしれないです。
けんさんが映画について書くって珍しい気がする。どんな映画かわからないけれどとても興味が湧きました。私も借りてみます。
投稿情報: ゆか | 2011年5 月18日 (水) 23:46