AppleTVを買った。実は買う前に、ブログなどで実際のユーザーの書き込みを探したのですが、あまり有益な情報が見つからないし、かといってヨドバシやらアップルストアに3回も訪問し店員さんにも聞いてみたのですが、正直満足な回答をえられずで、もちろん僕の聞き方やら探し方も十分ではなかったのでしょうけども、それにしても情報がすくないなあと思いました。またAppleTVはかなり斬新で理解するのに時間のかかるアプライアンスだと思うのですが、アップルのサイトの情報量は本当に少ないように思いました。
なんで、今回のエントリはAppleTVを買ってわかったことをまとめておきます。
ちなみに、たしか3名のMacユーザーにAppleTVを買うつもりだと伝えたところ、みなさん「なんで?」「なにができるの?」「なにかMacと違うの?」「買う意味あるの?」的な反応でした。
なんで買いたくなったのかというと、YouTubeが見れるからです。もちろんYouTubeはパソコンでも見れるのですが、マウスは使いたくなかったし、ごろんと寝転びながらだらだらみたかったので、リモコンでYouTubeが見れるということがほぼ唯一と言っていいくらいの、買いの理由です。逆にキーボードとマウスを使わないで済ますためにAppleTVを買ったとも言えます。
もっと細かいところでは、YouTubeのカテゴリーのHowto/DIYがみれたらいいなあと考えていました。ふとHowto/DIYのところで、How to DJ、How to scratch.みたいな映像を見て「わーおもしれー、英語の勉強にいいかもー」と思ったのがそもそもの発端なので。
さて、YouTubeを簡単にリモコンで見るというと、はてなのRimoとWiiでもできるのかもしれませんが、Rimo実際に使ったことは無いのですが、Rimoはテレビ同様チャンネル選択型でしょうから、どの映像を見るかを選択したいという自分の要求を満たさないため、そもそもRimoで見ようと言う考えはほとんど出てきませんでした。さらにWiiは起動に時間がかかるということ、多分起動からYouTubeを見るまでに経る過程が結構面倒くさそうなことも含め、AppleTVしかないなと。
さて、AppleTVというのはそもそも何かというところですが、一言でわかり易く言うと、「据え置き型iPod」という部分が機能の多くを占めています。(「据え置き型iPod」という言葉は販売店の店員さんから聞きました。)据え置き型iPodというのはiPodユーザーには理解し易い概念だと思います。AppleTVとMacは有線/無線LANを介して接続され、MacのiTunesとAppleTVの音楽やビデオの内容が同期(MacからAppleTVに転送)されるわけです。同期したあとは、Macの電源がOFFであっても、Mac自体がその場に無くても、AppleTVのみを立ち上げ、音楽もしくは映像を視聴できます。もちろんMac側で落としたPodcastも同期できます。
iPod同様、iTunesのラジオはAppleTVでは視聴できませんし、Podcastのブラウズはできません。iPodのようにネットにつないでいないのであれば、あたりまえですが、AppleTVは普通はネットに常時接続しているだろうから、かなり残念なところです。
で、実は据え置き型iPodという言葉では表現できていないこととして、AppleのサイトのQuickTimeの映画のトレーラーのところにあるような、トレーラーのビデオを見ることができるという機能があります。決してAppleサイトのトレーラーが全てみれるわけではない(はず)です。AppleTVのは数が少ないようです。この映画のトレーラーについては閲覧までに特別な設定だとか、同期などという非iPodユーザーには理解しがたいコンセプトを理解する必要はなく、普通にAppleTVのビデオのメニューにならんでいます。ただし、トレーラーはインターネット経由で配信されるため、AppleTVが有線/無線LANでネットに接続している必要はあるはずです。
さて、本題のYouTubeですが、これはアップルストアやらヨドバシのAppleTVにはインストールされていません。それが目的で買おうと思い立った人が、店に行ってみれないのは「えー」って感じです。ともかくYouTubeはAppleTVのソフトウェアをアップデートすることにより見ることができます。どんな風なインターフェイスかということは、YouTubeにたくさん映像があって、それを見ればだいたい把握できます。
YouTubeの映像はiTuneで同期することは、相当メンドウなことをしないとできないはずだし、元々お手軽にリモコンで最新の映像を見たいわけなので、ともかくデフォルトの方法で見ることについてのみ書きます。
Mac本体は不要です。
AppleTVがネットにつながっている必要があります。
検索はできますがソフトキーボードなのでイライラします。
おすすめ、人気、最新、トップレートという項目があり、それらの中にいくつものビデオがリストされます。随時更新されるのでまあ最新のビデオが見れるわけです。人気、トップレートについては、今日、今週、全てという3つの区分けがあります。
履歴として、一度見たビデオが保持されます。AppleTVでもYouTubeにログインすることができ、もちろんPCのIDとパスワードが使えるので、この履歴にはパソコンで見たビデオも残るかと思いましたが、それは無いようです。
あとは、よく使う項目というのがあります。
自分としてはYouTubeのカテゴリーのHowto/DIYを見たかったのですが、そういうカテゴリーから映像を探してゆく機能はAppleTVには存在しません。また、パソコンで見たYouTube動画がAppleTVのYouTubeのどこかにリストされれば、そこからリンクして他の似た映像がみれるということを期待したのですが、どうもパソコンとAppleTVで情報を共有する機能は、ウェブ側のサーバー経由でも存在しないか、あるかもしれないですが、まだ発見できていないか、です。「よく使う項目」というのがそれに該当しているような気もしますが、どうも今イチよくわからん。
まあ、そんなわけで、YouTubeのカテゴリーのHowto/DIYをリモコンで見たいという希望はかなえられませんでしたが、まあそれでもそれなりに、最新の人気ビデオなんかを、ごろごろ寝ながら見れるのは悪くはないなと思っていて、ほとんど後悔はしていません。
とはいえかなり残念なところは他にもあります。
出力はHDMIもしくはコンポジットもといコンポーネントもしくはHDMIからコンバートしたDVIです。僕はDVIでPCと兼用のモニターにつないでいますが、音は別途スピーカーにつないでいます。すんごく残念なのは、AppleTVのリモコンでは音量をコントロールできないことです。YouTubeは映像の作成者によりかなり音の大きさに差があるので、頻繁にボリュームコントロールをしたくなるのですが、それはスピーカー側でしか行えません。これはすごーーく残念。
PCのモニターが20インチの非ワイドなのですが、AppleTVの1080i HD, 720p HD, 480pという3つの出力形式はすべてワイドモニター用の比率となっており、非ワイドのモニターの場合1080i HDの場合、画像は横が切れてしまい、720 や480の倍、画像は縦長になって画面に収まります。もちろんこれは自分の使っているモニターの場合そうだったということなんですが、これもすごーーく残念。
AppleTVについて質問してまともに自分の質問に回答できる店員に出会わなかったということは不快ではあったけど、こういう新世代の家電については今後その数が増えてくると店側も勉強が追いつかないのかも。そういうことを知ったという点ではちょっと新鮮。
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