しばらく前からSWFを作る場合、ほぼFlex Builderを利用しており、Flashは本当にごく1部でしか利用していない。Flash8まではFlashという開発環境が必須だったが、ActionScript3にしてからはアニメやベクター画像以外でFlashは必要ないし、Flash側にプログラムを差し込んでしまうと厄介な気がするので、Flashの利用はむしろ避けるようにしてたりする。
ActionScript3はActionScript2と比べてとても気に入っていて、とにかく今までやりたかったことがやり易くなっていると思うし、素直に書ける感じがする。そのため、うちの会社にはJavaのできる人が2、3人いるので、そういった人達がEcripseを使ってActionScript3のプログラムをするというのは、すごく現実的な感じがする。
実際、ActionScript-3-0ゲームプログラミングブック、というたぶん国内唯一のActionScript3の本があるけど、その著者は携帯アプリの開発者であり、他の著書としてはiアプリの開発ノウハウ本。iアプリ開発をされている方にとっては、そっちの方で有名らしい。Amazonで検索してみると、今まで執筆された本のほとんどは言語としてはJavaということがわかる。
実は、社内のiアプリ開発者(というか社長)が、たまたまそのActionScript3の本を読んでいるのを見つけて、話をしたところそういったことを教えてくれた。今まではFlashについては一度も触れてこなかっただろう、CやJavaのプログラマーが、そのActionScript本を買って読んでみているわけだから、やっぱりとっつきやすいのではないかと思う。実際これなら全然コーディングもできるだろうと言っていた。
自分のように、すでにFlashに慣れきってしまうとよくわからなくなってしまうけど、一般的なプログラマーの人にとっては、多分あのタイムラインとプログラムが混在する不思議なIDEは、とても受け入れがたいのではないかと思う。でもActionScript2を書こうと思ったときには、FlashというIDEについても理解をしている必要があった(はず)。
ActionScript3の場合Flashについての知識はほとんど必要ないと思う。もし必要であっても半日講習すればそれで終わる程度の説明で十分なのでは?という感じ。ActionScript3になって、プログラム部分と表示部分は良く切り離された感じがする。
その意味ではFlashの中にコードエディタは無くていいし、むしろViewの作成用のツールであると割り切れば、ふと思ったのはLiveMotionの方が合っているんじゃないかということだった。今はなきAdobe LiveMotionはアニメ作成ツールとして、あるべきインターフェイスだったような気がする。
かつて、ウェブで軽量の動画を提供するためには、FlashとLiveMotionの2つの選択肢が存在した。両方をつかってみて、自分は結局Flashを採用したのだが、アニメーションを作成するためのインターフェイスとして優れていたのはLiveMotionの方ではないかと今でも思う。動きの設定がわかり易かったように記憶している。それに、モーションブラーとかは当時からLiveMotionには備わっていて、かっこの良いロゴのアニメーションなんかをつくり易いのもLiveMotionの方だったと思う。
自分がFlashを採用したのは、その時点で作りたいものが、かなりプログラムを書くタイプのもので、Flashでないと条件を満たせなかったからだと記憶してる。しかしFlashはアニメ作成のツールとしてはUIが意味不明なところが多く、当時は腹立たしい思いをしながら使っていたことを思い出す。
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